ツール・ド・北海道市民レース(Stage2 Road Race:むかわ町〜江別市野幌)

3日間のStageの中で最も長い距離(109km)を走るのが2日目。
目標は参加し始めた当時の完走から、集団ゴールに変化した。
しかし、毎年、登りで遅れている。

これまでのレース距離とトップとのタイム差は、こちら。

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'07年(伊達市大滝〜支笏湖畔:60km)Topから+19:37.99
'08年(むかわ町江別市野幌総合運動公園:91km)Topから+0:20:10
'09年(富良野市岩見沢いわみざわ公園:77km)Topから+0:21:26
'10年(伊達市大滝〜恵庭市駐屯地:96km)Topから+0:27:03

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今年こそ!と思い出走。
New machineの Cannondale Super6+DURACEということもあり、とても楽しみにしていた。

ゴール地点である野幌総合運動公園から6:30にバイクを乗せたトラック
と共にバスでスタート地点へ移動。たしか8時過ぎに到着だったと思う。
スタートの9:30から1時間以上前の時間。

雨が降り、20℃を下回る気温の中、アップする人は、
ほとんどおらず、穂別地球体験館で皆雨宿り。
開会式が終っても、また館内へ戻ってくる。

雨で寒いコンディションの中、なんだかダルな気持ちだが、スタートは迫ってくる。

スタートから夕張までは'08年と同じコース。
コースの流れは覚えているが、雨脚の強い中、集団がどのように動くかが心配だ。

気合と不安が織り交ざった気持ちで、落ち着かない。前職の後輩K君も不安そう。
何度かトイレに行ったり、柔軟体操をしていたら、スタート召集だ。

前日のTTのシード選手、JCF登録選手、そして上級者と前から順に並ぶ。

横には'07年の初参加から、同じあたりで走っているYさん。
年々、太くなっているお腹を指摘される(汗)。
やはり1年毎に会うと変化がバレバレだ。

来年こそは減量成功と集団ゴールです!

そんなYさんなど近くの選手とグルペットになったら
ヨロシク的挨拶が交わされ、スタート。

雨が強く、市街地の交差点では水溜りがあり、のっけから
「おぅ、おう」など集団から掛け声が出てくる。

緩く左曲がりで、緩い登りがある国道274号線を、夕張方面へ走行。
路面はかなり濡れているので、落車に注意して走行。

登りと下りで急に減速する選手がいるので、かなり気を遣う。
やはり、「おぅ、おぅ」の声。

その後も、ところどころで減速があり、他の選手も走りずらそう。
「ブレーキ多いね〜」、「落車無しよ〜」など声を交わした。

ペース的にはキツくなく、楽にペダルを廻せる感じ。
Super6のヘッド廻りの剛性とDURAACEの剛性で、登りがかなり楽にこなせる。
フロントギアを変速するのにも、ULTEGRAのような「よいっしょ」と
いった力を入れてのシフトアップが不要なので、かなりComfort!

レース中に余計な力、気を遣わないだけでも楽になる。

フレーム、コンポ、ポジションがマッチすると、
こんなにもレースが楽になるのか。
中でもポジションが、低いサドル&長いハンドルリーチから、
高いサドル&短いハンドルリーチとしたことで、尻の位置が
ズレずに、ブラケットから下ハンを持てる様になったのが大きい!

これなら、集団から千切れるのは、だいぶん先だ。
とすれば、中盤から後半の展開を注意深く読んでいれば、
いい成績を残せるかもしれないと思っていた。

しかし、好事魔多し。
20km過ぎの最初の登り区間に差し掛かった頃、落車に巻き込まれたのだ!

緩い登りなのに、なんで、こんなところでコケるんだ!?
先頭集団にいるのに、冗談じゃない!そんな思いだった。

今でも覚えているが、2人前の選手がダンシングをしていたのだが、
後輪の上部を左右に大きく振り出した。

パワーロスする下手なダンシングだなぁと思ってたら、
案の定、右側へコケてきた。

さらに悪いことには、1人前の選手が、逃げるべきなのは左なのに、
こともあろうか、2人前の選手と同じく、右側にハンドルを切ったのだ。

2人前の選手が1人前の選手を巻き込み、もつれて減速。
自分は逃げ場無く、同じように右側に倒されて落車。

幸いなのは登りで20km/h台以下だったこと。

しかし、新車の初レースで早速、落車とは、迷惑なもんだ。
ダンシングでコケるテクニックって、どうよ?

バイク関係はバーテープ、サドル、DURAカーボンのペダルを擦り、
自分は肘と右足くるぶしを擦った。
幸い、アームカバーと靴下が守ってくれたので、直径1cmもない擦り傷で済んだ。

1人前の選手が「大丈夫ですか?」と聞いてきたが、こちらは答える余裕無し。
落車から復帰しようとしたら、チェーンがBB側と外側に外れるややこしい状態に
なっていた。走りながらクランクを廻し復帰しようとするも直らず。

再度、停まって、チェーンを引き上げて復帰。

やっと走り始めた時、既に視界に集団はいなかった。この間70秒以上。

俺のレースは終った。。。

'08年は、同じ個所でチェーンが落ちて、集団からキレるなど。
このコースでは良い事がない。

とにかく、走るしかない。

復帰の間に抜かされた選手を吸収していくが、
なんと前方トレーラーとワゴン車が道を塞ぐ!

路肩を空けてくれればいいものを、全然、空間を空けてくれない。
前方にいる高校生は路肩内を突き破るスピードが無いのか、
踏ん切りがつかないのか、抜かせず、前方が詰まる。
思い切って、右側から抜かそうかと思ったが、躊躇。

やっとのことで抜かし、'08年にクリテで一緒にゴールした
Hさんも集団に加わってローテしながら、新夕張に近い紅葉山、沼ノ沢、清水沢を過ぎてゆく。

そして、前日にTTを行った夕張市平和運動公園をを過ぎようとしたところ、目前に赤旗が出た!

「???」

状況が掴めなかった。

そういえば、いつもは目にするBクラス(66km)の選手もいない。

足きりダ!

しかし、One damageがここまで大きい影響になるなんて!

後から聞いた話だと、今年は雨のせいで集団のスピードが遅かったとのこと。
だから、先頭集団にいたのに、1度のミスで一般車に追い越されていたのか。

確かに平和運動公園の足きり時刻は10:45。自分が到着したのは2分後だった。

落車とトレーラーに引っかかったのが、大変悔やまれる!

この時点での走行距離は42.87km。
正直、全然疲れていない。

消化不良です、消化不良!

俺の数十kmを返してくれと言いたい。

今年は完走者が半分以下と、'07年以降で一番厳しいコンディションだったので、
最後の完走者がトップから14分遅れだったことを考えると、どこまで行けたか
分からないが、自分の実力を確かめる機会が無くなってしまったことが悔やまれる。

整理しきれない気持ちでバイクをトラックに載せ、選手収容者バスに乗った。

そしたら、「いようっ!」ってな感じでYさんに声をかけられた。
え〜っ!?、Yさんもでしたか。。。その隣にはTさんも。
そして後輩のK君も!

いやいや、ゴールではなく、バスの中で会うとは、残念。

これはもう'12年Stage2でリベンジですよね!?

今年のStage2は呆気なかった。それだけ。

その後、バスはちゃっかり、しっかりコースをトレースして、
タイムアウトになった選手、落車になった選手を収容していった。

前日、TTの帰りに父に案内してもらったコースは、本当はバイクで
走るはずだったのに、バスだなんて、つまらない。

ゴールの関門は12:40なのだが、13時を過ぎても、10km前、3km前など、
選手がぽつりぽつり走っている。

バスもトラックも、それぞれ2台だったが、もう載せる余裕はなく、
選手はゴールまで自走。

ここまで来たら、走らせてあげなよ。と思ったが、DNFの者は等しく
トップから19分の時間差とされるので、夕張でリタイアした自分も
ゴール数kmまで辿り着いた選手も、同じタイム差とされた、

3日目のクリテリウムを考えれば、体力温存となるのだが、複雑な気持ち。

ゴール地点でバイクを降ろして車へ戻ったが、カラダが冷えるので、
ゴールするプロを観るどころではない。

はやく着替えて、後輩K君をホテルに送ってから実家へ戻ったのであった。

Stageこの日の走行情報とリザルト。

 自分は42.87km地点の夕張市平和運動公園で足きりDNF。
 Time 1:22:31.47 Ave31.2km/h Max 67.5km/h
 平均心拍数163bpm 最大心拍数189bpm 平均ケイデンス86rpm

上級者クラス(Stage2)
 50人出走中完走者28人(最終ゴール者はトップから0:14:01遅れ)
 自分はDNF。

Aクラス(Stage2)
108人中59人完走。60人以降は一律に+0:19:28.42とされた。
その為、自分は60位扱い。

Aクラス総合(Stage1 + Stage2)
67位/108人中 Topから+0:19:28.42。